MLBの将来のトレード対象となりそうな10人の選手!行き先チームを大胆予想!

MLB公式はヘッドラインニュースでトレード対象となりそうな10名の選手と適合先球団を独自に予想した。

アメリカでの夏の節目となる7月4日の独立記念日が目前に迫り、メジャーリーグのオールスター祭典は独立記念日の翌週に控えている。オールスター祭典にはドラフトも含まれており、8月1日のトレード締切日に向けて今後はトレードシーズンとして活況を帯びてくる。

MLBが独自にトレード有力候補となる可能性がある10人の選手(アルファベット順)を紹介する。

(1) アロルディス・チャップマン, 投手, ロイヤルズ (Aroldis Chapman LHP, Royals)

ロイヤルズはプレーオフへの希望がすでに消えてしまっていることもあり、トレードのあらゆる可能性に前向きであることが報じられている。ロイヤルズの高い要求を満たす候補が見つかった場合、トレードシーズンの初期にチャップマンを動かす意向を表明している。チャップマンは今シーズン見事な復活を遂げ、特に最新の11試合では防御率1.69を達成し、10 2/3イニングで23三振を奪った。

適合先:ブルワーズ、ドジャース、レンジャーズ

(2) スコット・バーロウ, 投手, ロイヤルズ (Scott Barlow, RHP, Royals)

ロイヤルズはチャップマン単体でのトレードだけでなく、他選手とのパッケージでのトレードにも前向きである。パッケージ案の場合に最も可能性が高い選手はバーロウと言われている。バーロウのシーズン全体の数字はチャップマンほど良くないが、初めて7試合に登板し7.48の防御率を記録して以降、優れた投球を続けている。4月22日以降の成績として、対戦打者OPS .514、28奪三振を過去18試合(19イニング)で記録した。

適合先:ブルワーズ、ドジャース、レンジャーズ

(3) シェーン・ビーバー、投手、ガーディアンズ (Shane Bieber, RHP, Guardians)

ビーバーは2020年のアメリカンリーグ サイ・ヤング賞受賞者である。今シーズンは15試合中9試合で2点以下に抑え込みリーグ最高の95イニングを投げるなど素晴らしい成績を収めている。

ビーバーの名前が挙がっているのは、ガーディアンズがポストシーズン進出を果たす可能性に問題があるからというわけではない。現時点でガーディアンズはアメリカンリーグ中部地区でツインズとわずか2.5ゲーム差という接戦を繰り広げている。ただし、ガーディアンズの成績は現在35勝38敗であり少々厳しい戦況である。

ビーバーは来冬が最後の仲裁年。現在の年俸1000万ドル(約14億円)から増加する可能性がある。もしガーディアンズが優勝するのが難しいと感じている場合には、ビーバーをトレードに出すことも考えるかもしれない。

適合先:ドジャース、メッツ、オリオールズ

(4) ジェイマー・キャンデラリオ, 三塁手, ナショナルズ  (Jeimer Candelario, 3B, Nationals)

キャンデラリオは絶望的だった2022年シーズンから見事に立ち直った。特に過去5週間のパフォーマンスは優れており、5月15日以降の打率で1.008を記録。三塁守備力では上位2%にランク付けされている。29歳のキャンデラリオはシーズンの残りで約300万ドル(約4.2億円)を受け取る見込みで今年の冬にフリーエージェントになる予定。

適合先: マリナーズ、マーリンズ、フィリーズ

(5) ジャック・フラハティ, 投手, カージナルス (Jack Flaherty, RHP, Cardinals)

フラハティは今シーズン終了後にフリーエージェントになる予定であることから、他のチームがフラハティを獲得するチャンスがある。投手としての実力が高いため、特にピッチングローテーション(=先発投手陣)の強化を求めているチームにとってフラハティは魅力的な選手となり得る。フラハティを望むチームは多くどのチームに移籍するかは大きな注目を集めるだろう。

適合先: ブレーブス、ジャイアンツ、レイズ

(6) ルーカス・ジオリート、投手、ホワイトソックス (Lucas Giolito, RHP, White Sox)

ジオリートは5月以降の9試合で防御率3.14を記録し、6月の最初の3試合では1.50の防御率を記録したが、ホワイトソックスは週を11ゲーム500以下で迎えた。ホワイトソックスは、例えばディラン・シーズやマイケル・コペックのような有望な投手をトレードするなど、難しい決断を迫られることになるだろう。ジオリートは今シーズン終了後にフリーエージェントになる予定であり、ジオリートが8月までに新しいユニフォームを着ることはほぼ確実と見られている。

適合先: アストロズ、ドジャース、フィリーズ

(7) ジェイス・ピーターソン, 二塁手/三塁手, アスレチックス (Jace Peterson, 2B/3B, Athletics)

ピーターソンはファンを盛り上げるタイプでないものの、33歳という経験と多様なポジションをこなせる能力を考えると優勝を目指すチームにとっては貴重な戦力となり得る。2020年と2021年にミルウォーキーのプレーオフに出場経験もある。2023年6月からは打率.306、出塁率.393、長打率.469、OPSは.862と好成績を残している。今シーズンの年俸は約250万ドル(約3.5億円)で2024年には倍増予定。ピーターソンの特筆すべき能力は、二塁、三塁、外野と、ほとんど全てのポジションをこなせる点である(キャリアの中で一度もプレーしていないのは捕手だけ)ことから、控え選手としても非常に価値のある選手と言えよう。

適合先: アストロズ、マーリンズ、ツインズ

(8) トミー・ファム, 外野手, メッツ (Tommy Pham, OF, Mets)

メッツにとって、ファムとの年俸600万ドル(8.5億円)の契約は良い価値をもたらした。メッツの主力選手たちが打撃で苦戦している中、35歳のファムはしっかりとした成果を上げている。特に5月28日以降、ファムは16試合で打率.352、4本塁打、18打点、OPSは1.141と驚くべき成績を収めた。チームの状況を好転させたいメッツはスター選手たちに頼る必要があることからファムは最適なトレード対象となる可能性がある。

適合先: ブルージェイズ、ガーディアンズ、レンジャーズ

(9) エドゥアルド・ロドリゲス, 左投手, タイガース (Eduardo Rodriguez, LHP, Tigers)

30歳の左投手ロドリゲスはキャリアで最も優れたシーズンを過ごしている。過去9試合の防御率1.40によりシーズン全体の防御率は2.13となった。2023年の最初の10イニングでは7点(自責点)と3本塁打を許したが、後の57 2/3イニングではわずか9点(自責点)と3本塁打しか許さず、OPSを.519に抑え込んでいる。

手のケガで6月はほぼ出場しなかったがリハビリを経て復帰が近づいている。ロドリゲスはシーズン終了時に最終的な3年間4900万ドルの契約を解除(オプトアウト)する権利があり、トレード対象となる可能性が高いと言える。

適合先: エンゼルス、Dバックス、メッツ

(10) マーカス・ストローマン, 右投手, カブス (Marcus Stroman, RHP, Cubs)

ストローマンはナショナルリーグの最多勝利数(8勝)で並び、リーグ最低の防御率2.45を誇るなど優れた成績でトレードシーズンの目玉選手となり得る。5月14日のツインズ戦で2 2/3イニングを投げ6失点という不調を記したが、後に6試合先発で6勝0敗、防御率1.51という素晴らしい成績を収めた。

ストローマンは今年のオフシーズンに契約最終年の2100万ドルを解除(オプトアウト)する権利を持っている。シーズン終了後、ストローマン選手はクオリファイング・オファー(既存チームが選手に提示できる一定の条件のオファー)を受けることができないことから、カブスはストローマンを手放す際に何も得られない可能性があるためトレードという選択をするかもしれない。

適合先: エンゼルス、ドジャース、パドレス

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