Aaron Judge. 2022 American League Most Valuable Player.
— New York Yankees (@Yankees) November 18, 2022
Power. Magic. History. A season for the ages. #AllRise pic.twitter.com/I89Ee4tjWy
ニューヨーク・ヤンキースに所属するアーロン・ジャッジは、驚異的なパワーと華麗な守備力でファンを魅了する野球界のスーパースターである。攻守揃った他を圧倒するプレースタイルにより「大谷翔平の最大のライバル」とも言われるアーロン・ジャッジとは一体どんな選手か。以下5点のポイントで解説。
・ヤンキースのスーパースター、アーロン・ジャッジとは
・アーロン・ジャッジ vs 大谷翔平:野球界のスーパースター2人の比較
・プレーヤー以上の存在感を放つアーロン・ジャッジ
・アーロン・ジャッジ、活躍の舞台裏
・まとめ ヤンキースの未来を背負うアーロン・ジャッジ
ヤンキースのスーパースター、アーロン・ジャッジとは
Through 47 games, @TheJudge44's 2023 is looking a lot like 2022. pic.twitter.com/VVBuHceF7d
— MLB (@MLB) June 2, 2023
野球界のスーパースター、アーロン・ジャッジは1982年カリフォルニア州生まれ。高校時代には野球、アメリカンフットボール、バスケットボールと、スポーツの世界で幅広く才能を発揮。特にアメフトでの活躍は著しく、数々の名門大学からの誘いを受ける実力だった。しかし、アーロン・ジャッジが選んだのは愛する野球であり、家族に近いフレズノ州立大学を選択した。
大学野球を経てついに2013年のMLBドラフトでニューヨーク・ヤンキースから1巡目32位で指名を受けた。3年後の2016年、アーロン・ジャッジはMLBの舞台で華々しくデビュー。2メートルを超える長身と128キログラムの強靭な体格を活かし、新人ながらも圧倒的なパフォーマンスで名を馳せた。
卓越した才能とヤンキースへの顕著な貢献を見せるアーロン・ジャッジ。2022年に62本塁打という驚異的な記録を打ち立てた後、3億6000万ドル(約504億円)というヤンキース史上最高額の9年契約を結ぶ。様々なチームからオファーがあったにも関わらず、アーロン・ジャッジは家族との話し合いの末ヤンキースと共に歩むことを選んだ。
The New York Yankees today announced that they have re-signed four-time All-Star and 2022 American League Most Valuable Player OF Aaron Judge to a nine-year Major League contract extending through the 2031 season. pic.twitter.com/9tyopgdKbO
— New York Yankees (@Yankees) December 20, 2022
そして2022年、ヤンキースはアーロン・ジャッジを16代目キャプテンに指名。デレク・ジーター以来のキャプテンとなったアーロン・ジャッジの存在は、ヤンキースの未来への大きな期待を象徴する。優れた才能とチームへの深い愛着が一体となったアーロン・ジャッジの活躍に今後も目が離せない。
アーロン・ジャッジ vs 大谷翔平:野球界のスーパースター2人の比較
野球界の二大巨星、アーロン・ジャッジと大谷翔平。メジャーリーグを舞台に繰り広げられるアーロン・ジャッジと大谷翔平の争いはファンの注目を集め続けている。MLB公式ではアーロン・ジャッジと大谷翔平の2人を分析する記事「アーロン・ジャッジと大谷翔平、あなたならどちらをチームに選ぶか?」というタイトルで掲載している。
2022年、大谷翔平は投打両面で圧倒的な力を示し、アーロン・ジャッジはアメリカンリーグのシーズンホームラン記録を更新した。ホームランについて見てみると、最長ホームランではアーロン・ジャッジが151メートル、大谷が143メートル。だが、平均ホームラン距離では大谷が上回っている。
バッティングでは、アーロン・ジャッジが大谷翔平を上回る成績を収め2022年のAL MVP賞を受賞した。ホームラン数もアーロン・ジャッジが225本に対し大谷翔平は130本である。スピードでは大谷翔平が優れており、キャリアで66回の盗塁を成功させ、スプリントスピードも高い数字を記録している。
Ohtani. Alvarez. Judge.
— MLB (@MLB) November 17, 2022
Which one of these studs is your AL MVP?
(MLB x @MattressFirm) pic.twitter.com/GPQVOAuAxv
受賞歴を見ると、新人王とMVPの両方を受賞したことがあるのはわずか30人の選手だけであり、30人の中にアーロン・ジャッジと大谷翔平の名前が存在する。その他の受賞についても、アーロン・ジャッジがホームラン王2度、オールスター4回、シルバースラッガー3回。対して大谷翔平はオールスター2回、シルバースラッガー1回を獲得している。
アーロン・ジャッジと大谷翔平、両名とも素晴らしい成績を誇るプレイヤーであり、それぞれが持つスキルとスタイルで野球界を牽引している。アーロン・ジャッジと大谷翔平のどちらの選手も注目の的であり、次にどんな新記録を打ち立てるのかを見守る野球ファンにとってこれからも大きな楽しみと言えよう。
プレーヤー以上の存在感を放つアーロン・ジャッジ
I would like to thank the Yankees organization, my teammates and the greatest fans in the world for an unforgettable 2017 season! pic.twitter.com/k51pZriSOB
— Aaron Judge (@TheJudge44) October 24, 2017
アーロン・ジャッジの魅力は優れたスキルセットに留まらない。アーロン・ジャッジの勝利への情熱とスポーツマンシップはヤンキースの精神を象徴するとともに、ヤンキース16代キャプテンとしての存在感を示している。地元ファンにも愛され、地域貢献活動にも積極的に取り組むアーロン・ジャッジの人間性に迫る。
チームへの影響:キャプテンとしてのリーダーシップ
The Yankees have named Aaron Judge the 16th Captain in franchise history. pic.twitter.com/F8uwyIOF3k
— New York Yankees (@Yankees) December 21, 2022
アーロン・ジャッジはその卓越したスキルとパフォーマンスで一世を風靡し、チームの精神的なリーダーとしての役割も果たしている。高身長から繰り出される強烈なスラッガー性能が試合の結果を左右する一方で、アーロン・ジャッジのリーダーシップはチームの士気を鼓舞し、プレーヤー全員が最高のパフォーマンスを引き出している。
2023年6月にアーロン・ジャッジがケガによる離脱を余儀なくされた際、改めてチームでの存在感が際立ったとMLB公式が報じている。アーロン・ジャッジのIL入りを受けてNY Postは「アーロン・ジャッジ無しでは同じヤンキースでは無い」との記事を掲載した。
アーロン・ジャッジのようなリーダーシップは稀有であり、ヤンキースが一丸となって困難を乗り越えるための重要な要素となっている。プレーヤー以上の影響力を持つアーロン・ジャッジ。チームの成功のためにアーロン・ジャッジは欠かせない存在となっている。
地元からの声援:ヤンキースの顔として
アーロン・ジャッジは最高のプレイヤーであることに加えて、チーム全体を牽引するリーダーであり、ファンを大切にするヤンキースの顔でもある。大人だけでなく子どもからも絶大な人気を誇るアーロン・ジャッジ。SIのインタビューの中で「球場に足を運んで来る子供たちにとって、アーロン・ジャッジの姿をフィールドで目にするのはおそらく一生に一度の出来事となろう。だから常に全力を出さなければならない」と語り、トップアスリートとしての責任感とファンを大切にする姿勢を示している。
子供たちにとってアーロン・ジャッジは感動の対象となっている。心あるアーロン・ジャッジの姿勢が人間的魅力を醸し出し、ファンに広く浸透していることを伝えるエピソードがある。ホームランボールを介して直接アーロン・ジャッジに会った子どもが、感動のあまりに涙する姿をNJ.comが報じている。
また、地元ファンからの絶大な支持を得ているアーロン・ジャッジは、テレビ番組NBC4のユーモアあふれるドッキリ企画にも参加。アーロン・ジャッジが自身の身分を伏せてインタビュアーになりきり、ヤンキースファンに対してアーロン・ジャッジのことを質問するという内容。地元ファンからの受け答えからファンに深く愛されるアーロン・ジャッジの様子が垣間見える。
地域への献身
Excited to announce my @AllRiseOfficial Baseball @ProCamps is live! Registration is extremely limited! Head to https://t.co/iiBLrhrnG3 to lock in your spot! pic.twitter.com/cpVY6mT28J
— Aaron Judge (@TheJudge44) July 11, 2022
アーロン・ジャッジは地域社会への深く貢献をしていることでも知られている。「All Rise Foundation」は青少年育成とリーダーシップの発展を支援するために、アーロン・ジャッジ自身が設立したものである。
アーロン・ジャッジは自身のキャリアでの成功を通じて、次世代への投資と社会への貢献を最大限に発揮できるようにすることが重要という信念を持っている。アーロン・ジャッジの熱い想いはAll Rise Foundationの運営を通じて具現化された。
アーロン・ジャッジは野球選手としてだけでなく、チームを統率するリーダーとしてヤンキースの精神を体現し多くのファンから支持されている。アーロン・ジャッジのリーダーシップは子供たちに感動を与えるだけでなく、創設したAll Rise Foundationを通じて地域社会への献身で具現化している。アーロン・ジャッジは単なるアスリート以上の存在であり、ヤンキースの象徴として社会に広く影響を与えていると言えよう。
アーロン・ジャッジ、活躍の舞台裏
MLBで最も注目を集める選手の1人となったアーロン・ジャッジ。フィールドでの実績や称賛の裏には日常生活に秘められた知られざるエピソードが存在する。アーロン・ジャッジの舞台裏について以下の3つの話題に焦点を当てる。
・なぜアーロン・ジャッジは背番号99を着ているのか
・粘り強い習慣:アーロン・ジャッジとチューインガムのルーティーン
・All Rise!(全員、起立!)ヤンキース・スタジアムに判事室
なぜアーロン・ジャッジは背番号99を着ているのか
Sac fly from The Judge puts us on top, 3-2!
— New York Yankees (@Yankees) September 20, 2017
That's 9⃣8⃣ RBI for No. 99! pic.twitter.com/7dzHb5EjvM
アーロン・ジャッジのユニフォームには特徴的な2桁数字の99番があしらわれている。野球選手にとって背番号99番は珍しい番号であるが、情報サイトKidsKiddleによるとアーロン・ジャッジの好きな数字は4であり9ではない。アーロン・ジャッジのツイッターやインスタグラムのアカウントにも44という数字が付いている。
背番号99に至った理由はマイナーリーグ時代に遡る。マイナーリーグ当時、アーロン・ジャッジは35番を着用していたが、ヤンキースに昇格した時に35番はすでに他の選手によって使われていた。アーロン・ジャッジが次に選びたかった番号44も尊敬する選手であるハンク・アーロンへの敬意から使用不可であり結果として99番を選んだ。アーロン・ジャッジの99番は本人が希望する番号ではなかったが今や背番号99はアーロン・ジャッジの存在感の象徴となっている。
粘り強い習慣:アーロン・ジャッジとガム
アーロン・ジャッジは試合中のルーティンとしてガムを噛む習慣があることをTV番組のTHE TONIGHT SHOWの中で語っている。これは集中力を保つための手段であり、神経を鎮めるための方法でもあり、また、アウトになるまで噛み続けるという験担ぎでもある。複合的な理由で試合日の恒例となっているチューンガムについて、試合を見る機会にはアーロン・ジャッジのルーティーンを観察してみるのも面白いだろう。
All Rise!(全員、起立!)ヤンキース・スタジアムに裁判席
アーロン・ジャッジのニックネームが「All Rise(オール・ライズ=全員、起立)」となったのは、名字のジャッジが裁判官という意味を持つことに由来している。今やアーロン・ジャッジの代名詞ともなっているAll Riseは、元チームメイトのトッド・フレイジャー(Todd Frazier)が名付けたとされている。SI.com公式によると2017年の雑誌表紙にアーロン・ジャッジとAll Riseを掲載したことを契機に、ニックネーム「All Rise」が広く世間に認知されるようになった。
2017年ヤンキースはスタジアムの右翼席一部を、アーロン・ジャッジの熱狂的なファン向けスペース「ジャッジ・チェンバーズ(裁判席)」として定めた。All Riseにちなんで裁判所を模した装飾となった「ジャッジ・チェンバーズ」は、アーロン・ジャッジがチームとファンに与えてきた影響の大きさを象徴している。
「ジャッジ・チェンバーズ」に座ることができる選ばれたファンは、裁判官をテーマにしたガベル(木槌)を手渡され、場合によっては裁判官のローブを着て裁判所の雰囲気を醸し出す。「ジャッジ・チェンバーズ」はヤンキース・スタジアムの楽しくユニークな要素であり、アーロン・ジャッジの人気と影響力の賜物と言えよう。
アーロン・ジャッジを取り巻く話題は、深みのある人間性やヤンキースというチームから受けている敬意を示している。アーロン・ジャッジが99番を選んだ経緯やルーティーン、ジャッジ・チェンバーズという遊び心を通じて、アーロン・ジャッジが野球のフィールド内外でファンに愛されている姿を垣間見ることが出来るだろう。
🚨 SIT IN THE JUDGE'S CHAMBERS ON AUGUST 1ST 🚨
— New York Yankees (@Yankees) July 24, 2018
Better preheat that oven because this time it's a BAKE OFF. We want to see your best cakes, cookies, pastries, and more inspired by @TheJudge44. Tweet us a pic and use #JudgeBakeoff to enter.
Rules: https://t.co/3kwTzzfXYY pic.twitter.com/bcKmYPFgcA
まとめ ヤンキースの未来を背負うアーロン・ジャッジ
All Rise for your @wilsonballglove Defensive Player of the Year in Right Field: pic.twitter.com/I0xACNwJNY
— New York Yankees (@Yankees) November 6, 2019
アーロン・ジャッジは輝き放つ野球スキルセットと醸し出される人格の高さから、ヤンキースに絶大な影響力をもたらし、そしてヤンキースの未来を背負っている人物と言える。キャリアはまだ途上であり、アーロン・ジャッジの人間性と野球選手としての才能はヤンキースのレジェンドになる可能性を大いに示している。ファンはアーロン・ジャッジの名がヤンキースの歴史に永遠に刻まれる日がそう遠くないことを見守り続けるだろう。これからどのように成長し、ヤンキースという伝説的なチームをどのように導いていくか、今後もアーロン・ジャッジの活躍から目が離せない。
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